帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「復讐鬼ヤプール」

「復讐鬼ヤプール ー凶悪超獣ブラックサタン登場ー
ウルトラマンA』制作第22話
1972年9月1日放送(第22話)
脚本 上原正三
監督 山際永三
特殊技術 川北紘一

 

銀星人宇宙仮面
身長 180cm
体重 200kg
ヤプールの一人で隕石に乗って地球に侵入するとTACに直接挑戦してきた。特殊金属と合成樹脂から構成されている。
人間に変身して美川隊員の命を助けて取り入った後、子供好きな彫刻家としてブラックサタンの彫刻を製作。彫刻を本物の超獣にして街を破壊していく一方、ブーアンと言う人形をTAC基地に入り込ませていた。
念動力やブレスレットが武器。
最後は美川隊員に倒された。

 

凶悪超獣ブラックサタン
身長 3m~60m
体重 3m~3万t
坂井に変身した宇宙仮面が作った彫刻。
両手からミサイル、目から怪光線を放つ。口から発火性のガスを吐く。尻尾の先をミサイルとして飛ばす。
宇宙仮面からエネルギーを与えられる限り不死身だが、宇宙仮面の死と共に戦意を喪失し、頭から石油をかけられてタイマーボルトで炎上させられた後、メタリウム光線で止めを刺された。
名前を直訳すると「暗黒魔王」となる。『仮面ライダーストロンガー』の敵組織とは何の関係も無い。

 

物語
インベーダーを追跡中に重傷を負った美川隊員は坂井と名乗る彫刻家に命を救われる。
TACは不審に思うが美川隊員は坂井を信じようとする。

 

感想
最後の手段として遂にヤプール自身がTAC基地に潜入。いよいよヤプールとの決着が近付いてきた。

 

「デートに誘ってくれた事なんて一度だって無いじゃない」と冒頭から凄い台詞を言った夕子。
星司はあまり恋愛に頓着が無さそうだが夕子はそれが不満らしい。
星司は夕子を恋人ではなくて家族の一員のように見ているのか、それとも恋愛そのものにまだ興味が無いのか。星司は恋愛より男友達と一緒に遊んでいる方が好きと言う小学生男子に近いのかもしれない。こうして見ると、「さようなら夕子よ、月の妹よ」で星司が夕子を妹と言ったのも分かる気がする。夕子は嫌だったかもしれないが。

 

TACは常に冷静沈着でなければならないと言った山中隊員が美川隊員の死に動揺しまくりだったのは笑える。
今回の山中隊員は美川隊員の身を案じて護身用の銃を渡そうとしたり後を付いていったりと結構見せ場があった。
因みに山中隊員は「太陽の命 エースの命」でも夕子が死んだと思い込んでいた……。

 

3億年超獣出現!」ではストーカーに監禁され、今回は悪い男に騙された美川隊員。これほど男運が悪い隊員も他にいない。
今回は主役回だからか浴衣姿にスカート姿と服が色々と替わった。スカート姿の美川隊員は細身でなかなか良い。
今回登場した坂井は「3億年超獣出現!」の久里に似ているが外見より中身なのかな? まぁ、こちらの中身も酷かったが……。

 

あれだけ超獣が街を破壊していながら超獣の像を作る子供達は無邪気と言うか……。

 

星司がブーアンを破壊したと同時に始まる『A』の主題歌がメチャクチャ盛り上がる! まさにヒーロー!と言った感じ。

 

今回の話は上原さんの『A』脚本最終作となっている。