帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「セブンの命! エースの命!」

「セブンの命! エースの命! ー火炎超獣ファイヤーモンス 宇宙人ファイヤー星人登場ー
ウルトラマンA』制作第39話
1972年12月29日放送(第39話)
脚本 田口成光
監督 山際永三
特殊技術 高野宏一

 

火炎人ファイヤー星人
身長 170cm~51m
体重 60kg~2万9千t
エースの抹殺とTACの新兵器シルバーシャークの破壊が目的。梅津姉弟の叔父である三郎に変身した。
変身時は銃を使い、ファイヤーモンスを操る。切り札の炎の剣はエースを倒したほど。ファイヤーモンスを倒されて、山中隊員に銃を撃ち落とされると巨大化して炎の剣を使ってエースと戦うがメタリウム光線で倒された。
名前の由来は「ファイヤー(炎)」かな。

 

火炎超獣ファイヤーモンス
身長 64m
体重 4万1千t
口から火炎やミサイルを撃つ。ファイヤー星人から炎の剣を与えられて一度はエースを倒した。
エースとの再戦時にはTACのシルバーシャークで倒された。

 

ウルトラセブン
身長 40m
体重 3万5千t
ファイヤーモンスに倒されたエースにエネルギーを与えにやって来た。
「エースよ、弟よ、負けるでないぞ。ウルトラの若い命はお前のものだ。こんな事で燃え尽きてはならん。弟よ、お前にはまだ地球でたくさんやらねばならない事がある。燃えるのだ。お前の未来に向かって命の炎を燃やすのだ! 一人で生きるのは辛い事だ。だが、挫けてはいけない。最後の最後まで頑張らねばならん。エースよ、お前にはウルトラの命があるのだ。エース、立て!」。

 

物語
死んだ思われていた梅津姉弟の叔父である三郎が帰ってきたが、その正体はファイヤー星人だった。
ファイヤー星人の炎の剣に倒されるエース。そこにセブンが……。

 

感想
クリスマスプレゼントとして星司はダンにエースの文字が入ったチョッキをプレゼントする。ウルトラシリーズの主人公の中でも最も自己アピールする人だな。

 

梅津姉弟の叔父に変身するファイヤー星人。
ブレスレットで正体がバレてしまうのは「復讐鬼ヤプール」と同じだったので残念。ただし、美川隊員が坂井を信じたのがやや不自然だったのに対し、今回は身寄りの無い梅津姉弟の死んだはずの叔父に変身する事で不自然さを解消していた。

 

逆立ちできないダンに向かって逆立ちをして見せるエース。今まではウルトラの星を介した抽象的な関係に留まっていたが、今回の逆立ちの話はダンは独りではなくてエースがいつも見守っている事を具体的に示すものとなった。

 

逆立ちのエピソードで今回はダンの話だと思われるが実は今回は香代子の話である。
自分達に身寄りがいた事を心底喜んでいた香代子。今までは辛い目に遭っても弱音を吐かなかったが、今回の叔父の三郎が実は偽者で、香代子の母親にプレゼントする予定だったペンダントも実は盗聴器だったと言うのはさすがにショックだったらしく珍しく号泣している。(香代子は叔父の三郎が偽者かどうか自分の目で確かめたいと言ったが、こんな無茶を言うのも今まで無かった)

 

事件が解決し、ダンが自分にはエースがいると言うのに対し、香代子は自分達には星司がいると言う。今まではダンを介した関係だったが、今は星司を特別な存在として意識したのかもしれない。(でも、やがて香代子は降板してしまう)

 

叔父の三郎が実は偽者だった悲しみを吹っ切った香代子。彼女にもウルトラの星が見えていた事だろう。

 

ファイヤー星人の最終目標は地球侵略だと思われる。
ヤプールの復讐と言う感じは受けなかったので、元はヤプールの配下だったがヤプールが滅亡したので独自に動き出したか、最初からヤプールとは無関係で、野良超獣だったファイヤーモンスを拾ったかと考えられる。

 

炎の中での変身がメチャクチャ盛り上がる。

 

エースを倒したと言われるファイヤーモンスだが、実際に凄いのはファイヤーモンスでもファイヤー星人でもなくて、メタリウム光線も吸収してしまう炎の剣だ。
エースは鉄塔で炎の剣に対抗していたが、エースブレードは一体どうした?

 

超獣に対抗する最強の武器と言う触れ込み通りにファイヤーモンスを見事倒したシルバーシャーク。「銀のサメ」と言う意味だが、実はシャークには「詐欺師」と言う意味もある。ファイヤー星人の事を指しているのかも。

 

今回の話は竜隊長が前半いなかったので山中隊員が指揮官として活躍していた。後半もファイヤー星人の銃を撃ち落としたりと大活躍。

 

セブンが登場するが、『初代マン』の「さらばウルトラマン」とシチュエーションが似ていたのでゾフィに出てほしかったところ。
今回のセブンはこの時期には珍しくかなり長い台詞を喋っている。『レオ』の「レオの命よ! キングの奇跡!」でキングがレオに語りかけた内容と似ている気がする。

 

今回の話は山際監督の『A』監督最終作となっている。