帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「怪鳥テロチルス 東京大空爆」

「怪鳥テロチルス 東京大空爆 ー始祖怪鳥テロチルス登場ー
帰ってきたウルトラマン』制作第17話
1971年7月23日放送(第17話)
脚本 上原正三
監督 山際永三
特殊技術 高野宏一

 

始祖怪鳥テロチルス
身長 60m
体重 1万8千t
文献によると学名はテロチルス、白亜紀の巨大翼竜で肉食で凶暴との事。
悪島が噴火する恐れがあるので、条件がよく似ている東京を新たな巣にしようと、口から吐く白い糸で都心に銀の城を作った。
翼で突風を起こし、鼻から針状の光線を撃つ。
ウルトラマンと激しい空中戦を繰り広げるが最後は地上に叩き付けられ、銀の城もMATの熱線砲で焼き払われた。

 

物語
脱走した三郎は由紀子を人質にテロチルスの巣が作られたビルに立て籠もる。果たして事件の行方は……。

 

感想
大怪鳥テロチルスの謎」の続き。
なんとテロチルスはスペシウム光線の連発を受けても平気であった。凄いぞ!

 

三郎の事件はテロチルスの事件とは別の場所で話が進むのだが、三郎の事件の始まりと終わりがテロチルスの事件と同じ場所になったので、二つの事件が上手くまとまった印象がある。ただ時間が足りなかったのか、後半は三郎の話が駆け足で終わったところがある。やはりサスペンスドラマは2時間ぐらいがちょうど良いのかな。

 

由紀子があまりにもコロコロと心変わりするので今回の話が複雑になってしまった。
とは言え、由紀子が心変わりする理由が三郎と横川にはあった。由紀子は自分を守ってくれる存在を求めていた。しかし、横川も三郎も由紀子の事を愛していたのかもしれないが、文句しか言わない横川はいざとなったら危険から逃げてしまい、自分の想いを暴力でしか表せない三郎はビルが崩れた時に由紀子を守らずにテロチルスを倒そうとしてしまった。実はこの時に由紀子を守ろうとしたのは郷だけだったのだ。
横川も三郎も由紀子の心を完全に掴むにはそれぞれ欠けているものがあり、由紀子の心を完全に掴む事が出来る郷はアキの恋人である。これが今回の話を複雑に泥沼にした原因である。

 

今回も自衛隊がMATと連携しているようで連携が取れていない場面があった。やはり対立しているのかな。

 

今回の話は公害問題も取り上げられている。坂田さんの言うとおり東京も住みにくくなったもんだ。

 

 

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