「怪獣島SOS ー古代怪獣ダンガー登場ー」
『帰ってきたウルトラマン』制作第7話
1971年5月28日放送(第9話)
脚本 伊上勝
監督 本多猪四郎
特殊技術 高野宏一
古代怪獣ダンガー
身長 53m
体重 2万6千5百t
ある島の洞窟で眠っていたがダイナマイトの衝撃で目を覚ました。
頭のコブをウルトラマンにむしり取られ、最後はスペシウム光線で倒された。
よく考えたら倒される理由があまり無いような……。
物語
郷の代わりにモンスターソナーをニューヨークに受け取りに行った南隊員だったが、その帰りにマッハの壁にぶつかって遭難してしまう。
MATは急いで救助隊を出すが……。
感想
今回の話では怪獣の紹介場面で文字だけでなくダンガーの映像も付けられている。これ以降は使われなかったが、怪獣の印象を強める為には有効な手段だったと思う。
今回も「いい人」な南隊員。郷と対立を繰り返す岸田隊員と対になっていて印象に残る人物となっている。
一方、上野隊員は南隊員や岸田隊員の影に隠れて印象が薄くなったところがある。
MATはウルトラ警備隊と違って隊員のコンディションをちゃんと見ているようだ。それにしても一週間の飛行時間が70時間を超しているとは驚き。一日に10時間以上も飛行している事になる。これは確かに飛びすぎで、この後に南隊員が事故を起こしてしまう原因の一つではないかと考えられる。
次郎君の誕生日に郷はアキちゃんと次郎君と一緒にピクニックに行く。
ここで次郎君は郷から貰ったマットアローのプラモデルを振り回して「キングザウルス三世だ! 叩き潰せー!」と言って郷を攻撃する。
今回はマットアローやマットジャイロの解体中の映像が見られる。解体中の戦闘機は意外と見る機会が無くて貴重。
今回登場したモンスターソナーがあれば怪獣を探知できるらしいが、今回以外は使われなかった気がする。
ウルトラマンとダンガーの戦いは地震と噴火が起きる島での戦いと言うシチュエーションが格好良かった。
今回の話は仮面ライダーシリーズで有名な伊上勝さんのウルトラシリーズ脚本デビュー作となっている。