帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「水中からの挑戦」

「水中からの挑戦」
ウルトラセブン』制作第42話
1968年7月14日放送(第41話)
脚本 若槻文三
監督 満田かずほ
特殊技術 高野宏一

 

水棲怪人テペト星人
身長 180cm
体重 55kg
宇宙船で伊集湖に潜伏していた。
湖の魚や湖周辺の家畜を奪ったり、湖に近付く人間を襲ったりしていた。
外見から河童に間違われて騒ぎになる。
テペトを操るが、ウルトラ警備隊に倒される。

 

カッパ怪獣テペト
身長 38m
体重 8千t
巨大な球体を破って現れた。
テペト星人と同じく河童に似ている。
頭の皿から光線を出す。
アイスラッガーで真っ二つにされた。
怪獣デザインの一般公募で金賞を獲得した回転サイボーグの「ディクロス・レイザ」がモデルになっている。

 

物語
伊集湖に河童が現れたと言う噂を聞いて日本河童倶楽部がやって来る。しかし、河童の正体は……。

 

感想
第2期ウルトラシリーズの怪奇シリーズのような話で『ウルトラセブン』では異色作。『ウルトラマンT』なら違和感が無かったと思う。北島隊員がキュウリで河童を釣ろうとするんだろうな。
1968年に放送開始された『ゲゲゲの鬼太郎』によって妖怪ブームが起きているので今回の話はその影響があると思われる。

 

日本河童倶楽部のとぼけた感じが面白かっただけに竹村さんが殺されてしまったのは衝撃だった。
事件が解決した後、河童倶楽部の人達は再び河童について議論を始めるが、誰か死んだ竹村さんの事をもっと気にしてよ……。

 

謝った振りをして騙し討ちをするテペト。そしてまたもや引っかかってしまうウルトラセブン。「プロジェクト・ブルー」のバド星人や「栄光は誰れのために」のプラチク星人の時の反省が全く生かされていない……。

 

テペトは怪獣デザインの一般公募で金賞を獲得した「ディクロス・レイザ」がモデルになっている。こちらも河童そのままのテペトより回転サイボーグのディクロス・レイザの方がカッコ良かったと思う。

 

今回の話は若槻さんの『ウルトラセブン』脚本最終作となっている。