帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「マックス号応答せよ」

「マックス号応答せよ」
ウルトラセブン』制作第4話
1967年10月22日放送(第4話)
脚本 山田正弘・金城哲夫
監督 満田かずほ
特殊技術 有川貞昌

 

反重力宇宙人ゴドラ星人
身長 2m~52m
体重 120kg~4万5千t
赤い霧でマックス号を宇宙に連れ去り、地球防衛軍の関心を集中させた隙に破壊工作を行った。
地球人に変身して相手を騙す。手からリング状の光線を撃つ。相手を閉じ込める特殊なカプセルを作り出す。
地球防衛軍基地の破壊に失敗すると、地球防衛軍ウルトラセブンの反撃を受けて全滅した。
名前の由来は「ゴンドラ(船)」から。

 

物語
マックス号で怪事件の調査に赴くタケナカ参謀達。一方、ダンは謎の女性に襲われてウルトラアイを盗まれてしまう。
全てはゴドラ星人の地球侵略計画の一部だった。

 

感想
用意周到に計画していながら詰めが甘かったゴドラ星人。しかし、見ている時は細かい事を気にせずに楽しめる。これぞ娯楽作品と言う話で『平成セブン』や『ULTRASEVEN X』はこう言う部分も取り上げてほしかったなと思う。

 

今回の話は特にそうだが、ダンは物凄く幼く描かれている時がある。元々、ダンは少年の予定だったので、その影響だと思われる。ダンが幼く見えた分、今回のアンヌ隊員はお姉さんぽかった。

 

ウルトラシリーズでは珍しい海上戦力のマックス号が登場。
海上戦力があまり出ないのは撮影が大変だからかな?

 

今回のマックス号を使っての調査は極秘の任務だったらしい。どうして極秘扱いだったのかだが、タケナカ参謀は「我が国」の船が消失した事件だとして、犯人を宇宙人ではなく「陰謀団」と言っていた。ひょっとしたら、宇宙人ではなくて人間を相手にする事を想定していたのかもしれない。地球防衛軍でそれは色々と揉めそうなので真相が明らかになるまでは極秘扱いとなったのかも。

 

ゴドラ星人はマックス号を宇宙に連れ去った後、タケナカ参謀達以外は抵抗したので宇宙に放り出したと言っているが、タケナカ参謀達だけがずっと気絶していて他の一般隊員は先に意識を取り戻して、他の一般隊員が戦っている間もタケナカ参謀達はずっと気絶していたと言うのは不自然。ひょっとしたら、人質に必要な者だけ残されて他はさっさと始末されたのかもしれない。

 

第六感でフルハシ隊員がおかしい事を感じたダン。
もう少し根拠は無いのかとツッコみたくなるが、それだけゴドラ星人の変身が完璧で、上手く説明できない小さな違和感しか見付ける事が出来なかったのだろう。

 

マックス号からロケットで地球防衛軍基地に危機を伝えに行ったアマギ隊員。高所恐怖症の上、フルハシ隊員やソガ隊員に比べてひ弱そうに見えたが、それでもちゃんと辿り着いたのはさすがはウルトラ警備隊と言ったところ。

 

ダンを閉じ込めたゴドラ星人のカプセルは中からの攻撃は無効化できるが外からの攻撃は無効化できなかったと言う事かな。

 

フルハシ隊員達が宇宙空間に出る時に素肌が露出している部分があって大丈夫なのかと心配になる。『ウルトラマン』の「遊星から来た兄弟」で科特隊のヘルメットには放射能防御バリアーがあると説明されていたが同じものが装備されているのかな。

 

同じゴドラ星人でも個体差があるのか、ウルトラアイを盗んだ個体は自分の死を覚悟していて爆破の時も近くでそれを見届けようとしていたが、その一方でフルハシ隊員に変身した個体は爆弾を設置し終えるとダンに変身して動力炉から離れ、アンヌ隊員が自分の異変に気付くと拉致してポインターの駐車場に向かい、正体がバレるとポインターに乗って基地を出て、元の姿に戻ってウルトラセブンと戦うも隙を見て逃げようとするなど常に危険から離れようとしていた。

 

ゴドラ星人もペラペラよく喋るがウルトラセブンも負けずによく喋る。殆ど喋らなかったウルトラマンとは大違い。
ウルトラマンは巨大で人間とは別格な存在だったので人間ドラマにあまり入り込めず締め出されてしまったが、ウルトラセブンは人間大で他の隊員とも普通に話せる人間と同格の存在とされた。(常に巨大なウルトラマンは本編部分に出られないが、ウルトラセブンは人間大になれば本編部分に出て他の人間と会話が出来る)

 

今回の話は有川監督のウルトラシリーズ監督最終作となっている。
有川監督はこの年に公開された『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』で円谷英二監督に次ぐ二代目特技監督となった。(有川監督が円谷英二監督の後を継いで特技監督になったのでゴジラにも息子を作ろうとなってミニラが誕生したらしい)

 

今回の話は2023年11月に『円谷映画祭2023』Part1で『庵野秀明セレクション 4K『ウルトラセブン』』として劇場公開されている。