帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「果てしなき逆襲」

「果てしなき逆襲 ー灼熱怪獣ザンボラー登場ー
ウルトラマン』制作第32話
1967年2月19日放送(第32話)
脚本 藤川桂介
監督 鈴木俊継
特殊技術 高野宏一

 

灼熱怪獣ザンボラー
身長 40m
体重 2万t
鎌倉近郊に現れた。
背中の発光体が光ると周囲に高熱を発生させる。
スペシウム光線で倒された。
恐怖の宇宙線」のガヴァドンBの着ぐるみを改造している。

 

物語
休暇中のパティ隊員をエスコートするハヤタ隊員。
一方、怪獣ザンボラーが現れて山火事を起こす。

 

感想
地味な印象のザンボラーだが個人的には好きなデザイン。
フジ隊員が「追い詰められた怪獣が復讐を始めた」と言っていて、開発によって自然が失われた場所を舞台にしていたが、やはりテーマの表現は弱かったと思う。「恐怖のルート87」や「まぼろしの雪山」のように怪獣のメッセンジャーがいた方が良かったかも。

 

インチキくじでパティ隊員のエスコート役を手に入れたハヤタ隊員。こう言う一面があったとは意外だった。

 

今回のフジ隊員はいつもと髪型が変わっているが、これはパティ隊員役の真理アンヌさんと髪型が被らないようにする為だったらしい。

 

今回のジェットビートルには消火液が付けられていて「オイルSOS」での反省が生かされている。
オイルSOS」も火と爆発が凄かったが今回はそれを木々のある山のセットでやっていて驚かされる。

 

自然を切り開く事で都市が出来て人間は栄えていった。それが人間の生き方である以上、仕方が無い事かもしれないが、その過程で犠牲になったもの達の事を忘れたら、今回のように人間への復讐が起きるのかもしれない。

 

今回の話は藤川さんの『ウルトラマン』脚本最終作であり、又、助監督だった鈴木俊継さんのウルトラシリーズ監督デビュー作となっている。

 

ウルトラマンパワード』の「灼熱の復讐」は今回の話のリメイクとなっている。