帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「噴煙突破せよ」

「噴煙突破せよ ー毒ガス怪獣ケムラー登場ー
ウルトラマン』制作第21話
1966年12月4日放送(第21話)
脚本 海堂太郎
監督 樋口祐三
特殊技術 高野宏一

 

毒ガス怪獣ケムラー
身長 35m
体重 1万t
大武山の火口から現れた。
口の中を発光させて亜硫酸ガスを吐く。尻尾の先から光線を撃つ。
スペシウム光線も通用しない強豪だったが、背中の急所にマッドバズーカを受けると、死期を悟ったのか、火口に帰っていった。
名前の由来は「煙」。

 

物語
大武山の周辺で様々な異常が起きていた。
フジ隊員とホシノ君が調査に向かうと、そこに怪獣ケムラーが現れる!

 

感想
東宝怪獣映画のような本格怪獣作品。
ケムラーはデザインも設定も力が入っていて、最後もただ爆発するのではなく火口に帰っていく等、印象に残る怪獣であった。

 

鳥の死骸や霧の中の目玉を見たのが学生や女性で学校の先生やレストハウスの支配人に話を信じてもらえなかったり、アラシ隊員が大武山の調査は「女子供の仕事」と言い、イデ隊員がフジ隊員とホシノ君の事を「女と子供だから心配」と言ったりと大人の男性が女性と子供を下に見ているのがちょっと気になる話。

 

二度ある事は三度あるとまたまた忍び込んだホシノ君。
やはり科特隊は危機管理が出来ていない。ホシノ君だから良かったものの悪人だったら大変な事になっている。

 

勝手な行動が多い一方で活躍もしているホシノ君。
それにしても小型ビートルを発進させるのにあれだけ色々と操作しなければいけないんだな。驚き。

 

飛行機がケムラーに襲われる場面があったが、あれだけの被害が出ていて危険情報が発表されていなかったのだろうか?

 

今回は空中で落下しながらの変身が見られる。

 

この辺りになると、ハヤタ隊員は怪獣との戦いで死んでしまったと思いきや実はピンピンしていたと言うのがお約束になってきていて、科特隊のメンバーもそういう態度を取るようになってきた。

 

今回の脚本を担当している海堂太郎とは樋口監督のペンネームである。

 

ウルトラマンパワード』の「その名はウルトラマン」は今回の話のリメイクとなっている。