帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「電光石火作戦」

「電光石火作戦 ーウラン怪獣ガボラ登場ー
ウルトラマン』制作第9話
1966年9月11日放送(第9話)
脚本 山田正弘
監督 野長瀬三摩地
特技監督 高野宏一

 

ウラン怪獣ガボラ
身長 50m
体重 2万5千t
以前にも現れた事があるらしく、多くの人に名前を知られていた。
放射能光線を吐く。皮膚が鋼鉄の5倍硬い。普段は頭のヒレを閉じているが怒ると開く。
台風の被害を受けた宇浪里町の地面から現れ、ウラン235を求めて安部町のウラン貯蔵庫を狙った。
ウルトラマンに頭のヒレをむしり取られ、連続パンチと投げ技で倒された。
怪獣無法地帯」のマグラーの着ぐるみを改造している。

 

物語
台風一過に怪獣ガボラが現れる。
科特隊は街から遠ざけようとするが、ガボラの行き先には山岳少年団が……!

 

感想
自然災害に立ち向かう山岳少年団と怪獣災害に立ち向かう科特隊の話。
いきなり起きた地震ではなくて事前に察知出来る台風による被害なので山岳少年団がキャンプを強行したのにちょっと無理を感じる。

 

「事件が起きる時に必ず現れるホシノ君」。嫌なジンクスではあるが、ホシノ君が現場に出て何も事件が起きなかった話が今のところ一度も無いので仕方が無い。だが、ホシノ君はその分活躍もしていて、今回もホシノ君がヘリに乗り込んでいたおかげでタケシとトシオに危機を伝える事が出来た。

 

フジ隊員もブレザーから隊員服に着替えるが、ブレザーの時はスカートで隊員服の時はズボンとなっている。他の隊員のようにブレザーの中に隊員服を着ているのではないのかな。

 

ガボラ対策会議に記者がいた。ひょっとしたら、科特隊の行動は公開されているのかな。ウルトラシリーズの特別チームの中ではオープンな組織のようだし。

 

ハヤタ隊員は今回もベーターカプセルを落としてしまう。
次の『ウルトラセブン』でもモロボシ・ダンはウルトラアイを落としたり無くしたりしていて、この反省を生かしてか、その後は『帰ってきたウルトラマン』の郷秀樹のように変身道具が無かったり、『ウルトラマンA』の北斗星司と南夕子や『ウルトラマンレオ』のおおとりゲンのように指輪だったりと変身道具を落とさないようになっている。

 

ヘリが墜落してもピンピンしているハヤタ隊員は怪我をした山岳少年団の2人との対比で、科特隊員としてウルトラマンとして超人らしさを見せている。

 

今回の話は元々は『ウルトラQ』の「虹の卵」に登場したパゴスが再登場する予定だった。ガボラの名前が多くの人に知られていたり、設定がパゴスに似ているのも、元々はパゴスの予定だったからと考えられる。

 

ウルトラマンパワード』の「電撃防衛作戦」は今回の話のリメイクとなっている。