帰ってきたウルトラ38番目の弟

ウルトラシリーズについて色々と書いていくブログです。

「沿岸警備命令」

「沿岸警備命令 ー海獣ゲスラ登場ー
ウルトラマン』制作第8話
1966年8月21日放送(第6話)
脚本 山田正弘
監督 野長瀬三摩地
特技監督 高野宏一

 

海獣ゲスラ
身長 60m
体重 1万t
南米に棲んでいるトカゲの一種。カカオの実が好物で、カカオの実にたかる害虫を退治する益獣。水中でも生きられる両生類。大きな音や強い刺激を受けると凶暴になる。背中のトゲには毒がある。
船で運ばれてくるカカオの中に卵が紛れ込んでいて、東京湾の廃液で巨大化した。
頭の触角を取られて死んでしまった。
名前の由来は「下水」から。
ウルトラQ』の「燃えろ栄光」のピーターの着ぐるみを改造している。

 

物語
横浜でカカオ豆を狙う怪獣ゲスラが出現!
一方、ホシノ君達は宝石密輸団を見付けてしまう。

 

感想
怪獣ゲスラと宝石密輸団ダイヤモンド・キックの事件が同時進行していて、全く別の事件をカカオ豆を使って上手く繋げている。

 

今回のゲスラも人間の業の犠牲者。
ウルトラQ』にも人間の業が生み出した哀しき存在はいたが、怪獣が人間よりも強かったのであまり気にならなかった。しかし、『ウルトラマン』ではウルトラマンと言う怪獣より強い存在がいるので、怪獣は被害者なのにただ倒されていくと言うやりきれなさを感じてしまうようになった。
さらにウルトラマンは人間ではないので、人間は怪獣出現の原因を作っていながらその問題解決をウルトラマンに頼ると言う構図になってしまった。
もっとも、これらの問題を一番気にしていたのはスタッフ自身であったのだが……。

 

ウルトラ作戦第一号」のベムラー戦でも少しだけ湖の中で戦ったが、今回のゲスラ戦は初めて水中戦がメインに据えられる事となった。

 

1台のパトカーに科特隊とホシノ君達とで全員で7人も乗っている場面がある。車中がどんな様子だったのかとても気になる。